知覚過敏はなぜ起こるのか?
皆さん、いかがお過ごしですか?さよこ歯科の院長のさよこです。
まだ日中は暑い日もありますが、少し前に比べ、だいぶ過ごしやすくなった気がします。
朝・夜は涼しいくらいですよね。湿度はあるような気がしますが、このまま秋になってくれるといいなぁと思ったりします。しかし温暖化の影響で、今後日本の四季もなくなってしまうような危機感すら覚えます。地球の気温があと1.5℃上がると、人間ではどうにもならない事になるそうです。温暖化対策にむけた食生活については別のコラムでお伝えしようと思ってます。
前のコラムで歯の知覚過敏についてお話させて頂きました。
復習となりますが、冷たいものや温かいもので歯がしみる症状を知覚過敏と言います。(甘いものや酸っぱいものでしみるケースもあります。)
夏は氷の入った飲み物やシャーベット・かき氷などの冷たい食べ物を口に含む機会が増え、その際、歯がキーンと痛みを感じるのであれば知覚過敏です。このように夏に知覚過敏を感じる方もいますが、意外と冬になってから知覚過敏かな?と認識される方も多々いらっしゃいます。
「冷たいものを口の中に含んだら知覚過敏になるのはわかるのですが、どうして冬に歯がしみて痛いと感じるのでしょう?」
このようなご質問のよく頂きます。
その理由はどうしてなのでしょうか?ネットで検索すると様々な情報がありますが、この答えになるようなものはありません。私の臨床経験を踏まえてお話させていただくと、お口の中と口に含んだものの温度差が影響していると思われます。つまり、口の中は体温と同じくらいの温かさなので、冬になると飲み物などが冷たく感じたり、熱く感じるようになるのです。
歯磨きをした後、水道水でうがいをしますよね。その水道水も冬になると冷たく、口の中の温かさと温度差が生じます。また寒い時期になると温かい飲み物を飲む機会が増えますが、これも口の中の温度より高すぎると温度差が起きてしまいます。
冬は体温の調整がなかなか難しいと思われます。外は寒く、一旦体を冷やしてしまうと、室内が暖かくてもすぐに体温が上がるわけでもなく、その状態で飲み物を口に含んだら、温度差で知覚過敏を生じやすいと言わざるを得ません。
ですから冬に歯の知覚過敏を感じやすいのです。
可能ならお口の中の温かさと口に含むものの温度にあまり差がない方が知覚過敏を感じにくいでしょう。そうは言っても、実践するのは難しく、知覚過敏ではなく虫歯であることもありますので、歯科医院にて診てもらった方が良いでしょう。
知覚過敏に対する完全な治療法は未だありませんが、幾つか予防法はあります。気になるようでしたら、是非お問い合わせ下さい。
美味しいをいつまでも
さよこ歯科